ADHDと診断され、薬物治療によって変わった私の日常 〜ある女性の体験記〜
私は長年、自分の不注意や集中力のなさに悩まされてきました。小学生の頃から、物をよくなくす、話を最後まで聞かない、ケアレスミスが多いなどの指摘を受けており、社会人になってからもその傾向は続いていました。特に、職場での業務に支障が出るようになり、「なぜ自分は普通のことがうまくできないのだろう」と自分を責める日々が続いていました。
そんな中、精神科を受診したところ「注意欠如・多動症(ADHD)」と診断されました。医師から処方されたのは**ストラテラ(アトモキセチン)**という薬で、これが私の生活を大きく変えるきっかけとなりました。
最初は副作用(吐き気や食欲不振)に戸惑いもありましたが、服薬を続けるうちに、仕事中のミスが目立たなくなり、集中力が続くようになっていきました。数字のテストで答えがスムーズに出てきたり、物忘れが減ったりするなど、自分でも「効いている」と実感できる場面が増えていきました。
服薬のタイミングや量については、医師と相談しながら試行錯誤しました。朝にまとめて飲む、仕事のある平日のみに飲む、夕方に追加で飲むなど、自分の生活に合った方法を模索しました。その結果、自分に最も合う服薬パターンを見つけることができ、今では仕事にも私生活にも安定感が出てきたと感じています。
服薬を忘れた日は、やはりミスや注意力の低下が目立つため、薬の効果を改めて実感します。また、日常生活におけるイライラや感情の起伏にも気づくようになり、医師から「ADHDの特性の一つである」と説明されたことで、少し肩の力が抜けました。
もちろん、今でも全てが順調というわけではありません。忙しい職場環境や、睡眠リズムの乱れ、服薬のタイミングを逃してしまうこともあります。それでも、ADHDの診断と適切な薬物治療によって、自分の特性と向き合い、前向きに日々を過ごすことができるようになったのは、私にとって大きな一歩でした。
同じような悩みを抱える人たちに、少しでも希望やヒントを届けられたらと思います。