診察について

この記事は約2分で読めます。

当院で対応可能なこと、不可能なことは詳細に説明します。例えば、夜間や休日の救急対応はできません。このため、自殺念慮や自傷でお困りの方には、救急対応が可能な医療機関をお勧めしています。

分からないことは、分からないとちゃんとお伝えするようにしています。一緒に考えながら治療を進めていきたいので、当院に治療方針にご理解いただけない場合にも、他の医療機関をお勧めしています。とにかく、症状を抑えるような薬を希望されている方の期待にお応えするのは難しいかと思います。

せっかく受診いただいたのに、期待に応えられないと考え、謝罪し、お断りした方もいらっしゃいます。症状が改善しないまま漫然と通院継続し、治療費をいただくことが申し訳ないと考えるからです。

以上、ご理解いただいた上で受診いただくと、当院が目標とする「脱・薬物療法」が実現できると信じています。

治療を始める前にお伝えしたいこと

具体的な治療目標を設定しましょう

登る山(目標)が明確でないと、どのルート(治療)をどのように登っていけばよいのか分かりません。また、どのくらいの期間で山を登るかも決めた方がよいでしょう。治療者である医師は、山登りのコーチのようなものです。その人にあったルート、登り方、期間を設定するのが理想です。

治療中はお酒を控えていただきます

飲酒は質の悪い睡眠をもたらすだけでなく、 うつ症状等の精神症状を遷延(長引かせる)させることが知られています。 このため、治療開始時には断酒いただくようお願いしています。

必要でないと判断した際には、お薬を処方しないこともございます

精神疾患と診断されても必要がないと判断した際には、ご本人と相談の上、薬は処方しません。

45歳男性
45歳男性

職場のストレスでメンタル不調になり、受診され「適応障害」と診断されました。
睡眠障害や不安、食欲低下などの症状がありましたが、お薬は処方されませんでした。
まず、仕事から離れて生活するように指導され、診断書を作成してもらいました。
休み始めてからすぐには良くなりませんでしたが、1週間ほどすると気持ちも体調も良くなってきました。
仕事のストレスがなくなってからは、よく眠れるようになり、食事もとれるようになりました。

結局、薬物療法をせず、復職することができました。