ケース4:ADD(注意欠陥障害)50代男性

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ADHDと診断された私の体験 〜薬物療法で変わった日常〜

社会人として働く中で、「なんとなく周囲と違う」「同じ失敗を繰り返してしまう」「焦ってしまう」——そんな漠然とした不安と違和感をずっと抱えていました。仕事のミスが多く、集中力が続かない。忘れ物や段取りの悪さで自己嫌悪に陥る日々。それでも、なんとか周囲に合わせようと努力し、気がつけば心も身体もすり減っていました。

はじまりは不安感と混乱

ある日、心の不安定さや恐怖感がどうにも耐えられず、初めて精神科を受診しました。当初は「全般性不安障害」と診断され、漢方薬による治療から始まりましたが、根本的な問題は改善されないままでした。仕事のストレス、家庭でのイライラ、自己評価の低さは変わらず、どこか空回りしているような感覚が続いていました。

ADHD(注意欠如・多動症)という診断

複数回の通院を経て、医師から「ADHDの傾向がある」と告げられました。思い返せば、子どものころから忘れ物が多く、興味のあることには過集中し、日常生活での「ちょっとしたこと」がなかなかうまくできないという自覚がありました。テレビや記事で知っていた「発達障害」という言葉が、まさか自分のことだとは思っていなかったのです。

ストラテラとの出会いと変化

処方されたのは「ストラテラ」というADHDの治療薬。最初は副作用(胃の不快感や気だるさ)もあり不安も感じましたが、数日で慣れてきてからは驚くほどの効果を実感しました。

  • 周囲の音や情報に過剰に反応せずにすむようになった
  • 一度に複数のことを処理するストレスが軽減された
  • 次の行動を冷静に考えられるようになり、パニックにならなくなった
  • 整理整頓ができるようになり、日常生活に余裕が生まれた

徐々に「見えていなかった景色」が見えるようになり、以前よりも落ち着いて仕事に取り組めるようになったのです。

日々の工夫と薬との付き合い方

ストラテラの服用量は日々の状態に合わせて調整しながら続けています。多すぎると周囲とのコミュニケーションが難しく感じることもあり、1〜2錠の範囲でバランスを見ています。仕事のある日は2錠、休日は1錠など、自分のリズムに合わせた工夫をしています。

また、上司や一部の同僚にADHDのことを打ち明けたことで、職場環境も少しずつ配慮してもらえるようになりました。

これからも「自分らしく」生きるために

ADHDと診断された当初はショックもありましたが、今では「自分を知るきっかけ」として受け入れています。薬物療法と周囲のサポートにより、以前よりもずっと生きやすくなりました。これからも自分の特性とうまく付き合いながら、前向きに日々を重ねていきたいと思います。