ケース5:誤診体験と回復の記録

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私は高校3年生のとき、受験勉強のプレッシャーから強いストレスを感じるようになりました。頭痛や食欲不振、倦怠感が続き、学校の先生に相談したのをきっかけに、最初のクリニックを受診しました。そこで「統合失調症」と診断され、治療が始まりました。

しかし、処方された薬を飲み続けても症状は改善せず、むしろ倦怠感が強くなり、日常生活にも支障をきたすようになりました。最終的に別の医療機関*を受診し、セカンドオピニオンを求めました。そこで「統合失調症ではなく、適応障害の可能性が高い」と診断され、治療方針が大きく変わりました。

その後、大学に進学しましたが、体調の波があり、不安や動悸、睡眠障害が続きました。医師の診察を受けるたびに、処方される薬の調整が行われ、少しずつ自分に合った治療を見つけていきました。季節の変化による影響を受けやすいことが分かり、適応障害から「季節性のうつ病」、さらには「双極性障害の可能性」も考慮されるようになりました。

実習や日常生活の中で、不安や体調の変動と向き合いながら、自分にできる範囲で行動を続けました。医師との対話を重ねることで、どのように自分の気持ちをコントロールし、日常生活を送るかを学びました。また、家族の支えも大きく、体調が悪いときには無理をせず休むことも大切だと実感しました。

現在も治療を続けながら、自分のペースで生活を整えています。誤診という経験を通じて、医療においてセカンドオピニオンの重要性を痛感しました。また、自分の症状を理解し、医師としっかり話し合うことで、より適切な治療を受けられることを学びました。

同じような悩みを抱える人がいたら、「無理をしないこと」「自分に合った治療法を探すこと」「信頼できる医師と出会うこと」が大切だと伝えたいです。回復には時間がかかるかもしれませんが、一歩ずつ進んでいくことで、少しずつ自分を取り戻せると信じています。

*別の医療機関:当クリニック