統合失調症と誤診された私の体験記
高校入学後、私は外出時に周囲の人が自分のことを話しているのではないかと感じるようになり、人の声や笑い声に敏感になりました。そのうち、頭痛やめまい、意欲の低下、睡眠障害が現れ、生活が大きく変わっていきました。
この症状を相談し、最初に受診したクリニックでは「統合失調症」と診断され、薬物療法が開始されました。しかし、家族が診断に疑問を持ち、別の病院でセカンドオピニオンを求めましたが、そこでも「統合失調症の疑い」とされました。私は高校を中退し、生活のリズムも崩れ、ますます気力を失っていきました。
その後、さらに別の医療機関*を受診したところ、「現時点では統合失調症ではない」との見解を受けました。改めて治療方針が見直され、漢方薬や睡眠薬を中心に処方されるようになりました。その結果、徐々に息苦しさやイライラが軽減し、勉強に取り組めるようになってきました。しかし、途中で薬を自己判断で中断したことで再び体調が悪化し、意欲や食欲が落ち込み、学校へ行くことも難しくなりました。
それでも、医師と相談しながら治療を続けることで、気分の浮き沈みはありながらも回復の兆しを感じることができました。最終的には、自分に合った薬を見つけ、睡眠の質も改善し、前向きな気持ちを取り戻すことができました。通院を重ねながら、医師の適切な診断と治療の大切さを改めて実感しました。
この経験を通じて、私は精神的な不調と向き合うことの難しさと、自分に合った医療を見つけることの重要性を学びました。もし同じように悩んでいる方がいたら、焦らず、信頼できる医師と相談しながら治療を続けることをお勧めしたいです。
*別の医療機関:当クリニック