初診時の状態
ある日、私は心の疲れを感じ、何事にも楽しさを見出せなくなっていました。仕事にも不安を抱え、未来への希望が持てなくなっていたのです。幼少期から家庭環境に悩みを抱え、中学時代から不安感が強くなっていたこともあり、初めて精神科を受診しました。
誤診と戸惑い
短大時代に別のクリニックを受診した際、「統合失調症」と診断されたことがありました。しかし、その診断に違和感を覚えながらも、医師の指示に従って治療を受けていました。しかし、症状は改善せず、不安感や気分の浮き沈みが続いていました。その後、別のクリニック*で改めて診察を受けたところ、実際には統合失調症ではなく「適応障害」と診断されました。このとき、ようやく自分の状態に合った治療を受けることができると感じました。
診察と治療の経過
適応障害の治療を始めるにあたり、医師と相談しながら薬の調整を行いました。最初は不安感や抑うつ感が強く、職場でも体調を崩しがちでした。園長や家族の勧めで他のクリニックも受診しましたが、思うような改善が得られず、職場の対応に孤独を感じることもありました。一時は自分の存在意義を見失い、自分に何ができるのか分からなくなりました。しかし、治療を続けるうちに、少しずつ自分を客観的に見つめ直すことができるようになりました。
生活の変化と自己理解
転居をしたことで気持ちが少し前向きになり、心理カウンセリングを受けることで、自分の思考パターンや感情の動きを理解し始めました。また、仕事への向き合い方も変わり、復職に向けた取り組みを始めました。最初は短時間勤務からスタートし、徐々に体を慣らしていくことで、無理なく仕事に戻ることができました。
現在の心境
今では、ミスをしても以前ほど自分を責めることはなくなり、落ち込む時間も減りました。仕事のサポートも受けながら、以前よりも落ち着いて生活できるようになりました。しかし、まだ感情の波はあり、時折不安を感じることもあります。それでも、自分の気持ちをコントロールしながら、少しずつ前に進んでいると感じます。
この経験を通じて、私は「無理をしないこと」の大切さを学びました。そして、自分の状態を理解し、必要なときに助けを求めることの重要性も実感しました。誤診を経験したことで、自分に合った治療を見つけることの大切さも痛感しました。今後も焦らず、自分のペースで生活を続けていきたいと思います。
*別のクリニック:当クリニック